「かねじゅう 田むら」は、よく吟味した米と酵母を用い、洗米、蒸米、麹、酒母、醪と手間を惜しまず、大吟醸造りと変わらぬ最高の技術を投入した渾身の純米吟醸酒です。
昼夜を問わず杜氏がつきっきりで、我が子を育てるように可愛がって醸しだしました。
手間がかかる究極の火入れ方法である瓶燗を採用しています。ボディがしっかりした厚みのある味わいが特徴です。

「かねじゅう 田むら」は使用米による違いを味わえる「米違い」の楽しさ、奥深さを提案します。
田村酒造場に息づく「進取の精神」を表現した渾身の酒です。

かねじゅうはいつから使うことになったかは定かではありませんが、田村家の家印です。代々、福生村の名主であった田村家が酒造業を興したのは文政5(1822)年。以降、明治中期まで総本店として武州一円に24の店舗をもち、技術・経営において各酒蔵を指導する立場にありました。
酒銘にこのかねじゅうを冠するのは、実は180年にわたる酒造業の歴史においても初めてのこと。
この純米吟醸が、田村家にとって胸を張って誇れるお酒であるという自負から「かねじゅう田むら」と名付けさせて頂きました。
岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」を55%まで高精米し、低温長期醪で醸造。手間のかかる袋取りと瓶燗火入れを採用した純米吟醸酒。味と香りが絶妙な蔵元一押しの自信作。穏やかにしてフルーティー、かつ余韻が深いお酒。
- 精米歩合: 55%(吟ぎんが)
- 日本酒度: +1度
- 酸度: 1.7度
- アルコール度数: 16度以上17度未満
- 飲み方: 冷や、常温
山形県産の酒造好適米「山酒4号」を55%まで高精米。4種類の酵母を使用し、低温長期醪で醸造。田むら「吟ぎんが」同様、手間のかかる瓶燗火入れを採用した純米吟醸酒。「吟ぎんが」と比較するとやや辛口、フルーティーな吟醸香と奥ゆきのある深い味わいは甲乙つけ難い。穏やかな余韻がゆっくりと長く口の中に残る一品。
- 精米歩合: 精米歩合 55%(山酒4号)
- 日本酒度: +5度
- 酸度: 2.0度
- アルコール度数: 16度以上17度未満
- 飲み方: 冷や、常温
北海道産の酒造好適米「吟風」を55%まで高精米。複数の酵母を使用し、低温長期醪で醸造。田むら「吟ぎんが」同様、手間のかかる瓶燗火入れを採用した純米吟醸酒。味わいは、香り良く、後味がさっぱりとしています。「田むら」のラインアップの中で一番軽やかです。
- 精米歩合: 55%(吟風)
- 日本酒度: ±0~+2度
- 酸度: 1.5~1.8度
- アルコール度数: 16度以上17度未満
- 飲み方: 冷や、常温