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秋Autumn酒造りの一年が始まります

仕込み開始

今季の酒造りの始まりです。麹に3日、酒母に7日、醪(もろみ)で20日前後の日数を経てようやく新酒が誕生します。早朝から空高く上がる湯気は、仕込みの象徴。仕込期間はほぼ毎日、米を蒸す甘い香りで敷地内が満たされます。

酒林(さかばやし)

酒林とは杉玉ともいい、杉の葉で造った大きな丸い玉です。毎年、新酒が搾られたら蔵の軒先に新しい酒林を吊るします。真っ青な酒林は新酒の誕生の知らせです。

酒造安全祈願祭

田村酒造場が所属する東京都酒造組合主催の「酒造安全祈願祭」毎年11月に府中市大國魂神社境内にある松尾神社の分社で行われます。松尾神社は酒造りの神様です。当日は東京都にある全ての蔵元が集まり、ともに一年の酒造りの安全を祈願します。

冬Winter寒仕込みに精を出します

お釜〆(おかまじめ)

竈(かまど)のお祓いをする伝統儀式で、毎年12月8日に執り行われます。
神官が田村家、酒蔵、井戸を祓い、田村家当主、家族、杜氏はじめ製造部、営業部など酒造りに関わる全員で「今年もいい酒ができますように」と厳粛に祈ります。神に捧げる供物は当家の畑で採れた野菜を中心とした山のもの、そして海のものに洗い米に塩です。

元旦

元旦の朝、蔵人は杜氏を先頭に印半纏と前掛けの正装で、田村家に出向き新年の挨拶をします。この日のいでたちは、すべて新品を身にまとうというのが長年の慣わしです。振る舞われたお雑煮、お屠蘇の正月らしさもそこそこに蔵人は酒造りに戻ります。

大吟醸造り

寒さが一段と厳しくなる頃、日本酒の最高峰「大吟醸」の造りが始まると蔵に一層の緊張感が走ります。一層きめ細やかな麹・酒母の管理を経た大吟醸の醪(もろみ)は、およそ30日かけてゆっくりと搾りの日を待ちます。

春Spring半年続いた仕込みが終わります

甑(こしき)倒し

甑とは酒造りに使う米を蒸す道具で、和釜の上に乗せて使います。家庭用蒸し器の上の部分のようなものです。今期の酒造りで最後の蒸米が完了したら、酒蔵では「甑倒し」といって今期の仕込みが無事に終了したことを祝う慣わしがあります。
甑倒し後も、20日ほど最後の醪(もろみ)が搾られるまで、作業は続きます。

皆造(かいぞう)

皆造とは“みんな造った”という意味で、今期の醪(もろみ)を全て搾りきり、酒造りのすべてが終了した時の言葉です。皆造後は製品化に伴う仕事が続きますが、蔵人は冬から続いた約半年の緊張の日々から解放されます。

鑑評会

3月から4月にかけて各種鑑評会に出品します。鑑評会のために酒造りを行うわけではありませんが、出品した酒を評価してもらうことによって、今後の酒造りに生かしていくよう努力しています。3月は東京都の新酒鑑評会、4月は南部杜氏自醸清酒鑑評会、5月は全国新酒鑑評会の結果が発表されます。

夏Summer蔵人の休息と来期の準備期間

呑み切り

呑み切りの「呑み」とは貯蔵タンクについている清酒の取り出し口のことで、「切り」は栓を開けること。呑み切りとは、冬に仕込み熟成を重ねる酒を貯蔵タンクから少量抜いて品質を確かめる重要な行事です。現在は東京都の場合、東京都酒造組合に全蔵元が集まり、国税局鑑定官立ち会いの下、酒質や熟成具合などを検査しています。

八雲神社祭礼

毎年7月最後の土日は福生市をあげて八雲神社祭礼が行われます。福生中の各町会いから神輿が競演し、大いに賑わいます。田村酒造場がある永田町の神輿は、嘉泉の筆文字がひときわ男前な酒樽神輿です。毎年、嘉泉の4斗樽の菰(こも)を7枚使って新しく作っています。振舞酒で気勢を上げる田村酒造場を起点に、永田町会の家々の庭先に用意した手料理とお酒に迎えられ、なかなか進まない昔ながらの神輿です。

福生七夕まつり

毎年8月7日付近の木~日曜日に4日間開催する有名な七夕まつりです。見事な竹飾りやイベントが人気で多くの観光客で賑わいます。市内に酒蔵が2軒ある特色をいかし、田村酒造場(嘉泉)と石川酒造(多満自慢)が「福生地酒まつり」コーナーを担当しています。熱気あふれる祭り会場で頂く、キリリと冷えた升酒を楽しみに、ぜひご来場ください。

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