“和をもって良質の酒を醸す”の精神が、嘉泉の酒造りの大黒柱です。礎にあるのは、蔵人同士のチームワークという横糸と、歴代の杜氏集団によって培われてきた縦糸で紡がれるもの、とでもいいましょうか。
出稼ぎの杜氏集団はその任を若者に託して表舞台から姿を消し、現製造部は全員が地元出身、通 いで酒を造っています。とはいえ彼らは全員、南部杜氏協会の県外会員、杜氏・高橋を筆頭に南部杜氏によって育てられ、一人前になった集団だからこそ、伝統を受け継ぎ、その系譜に連なる者なのだという自覚があるのです。こうした若者たちを、私は誇りに思います。
いい米、いい水、確かな技術は酒造りに欠かせませんが、土台にあるのは人間なのだという思い、これが嘉泉の気風であり、基底に流れる精神です。
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