田村酒造場 かせん

 

 


新酒
10月も半ばになればそろそろ、今年の新酒が産声をあげるのも間近となります。9月初旬からはじまった今年の酒造り、麹ができ、酒母がたてられ、最初のタンクが仕込まれたのが9月下旬のこと。大切に発酵を見守られて10月中旬すぎには、酒となり搾られて、この世に誕生することになるのです。「しぼりたて」の出荷が本格化するのは11月。 ご家庭で、できたてのお酒を堪能していただけます。
酒林
酒蔵の軒に掲げられる丸い杉の玉を「酒林」、あるいは「杉玉」といいます。年に一回、新米で新酒が誕生した時、新しいものに取り替える慣わしとなっています。ですから秋、酒蔵の軒下の酒林が真っ青なものととり変われば、今年の新酒ができた目印となるわけです。今年も11月中旬には、製造部の面々の手によって新しい酒林が掲げられることでしょう。


お釜〆
毎年12月8日に行われる、竈(かまど)の御祓いをする儀式です。神官に来てもらい、本家、酒蔵、井戸と御払いをしていただきます。これは江戸の昔から、田村家に代々受け継がれている大事な行事です。本家の奥座敷、神に捧げる供物は、田村家の畑で採れた野菜をはじめとする山のもの、そして海のものに洗い米に塩。田村家の人々、全員が神に祈りを捧げます。酒蔵では、当主を筆頭に蔵元、杜氏はじめ製造部、営業部など酒造りに関わる者が神棚の前に整列をして、「今年もいい酒ができますように」と厳粛に祈ります。

   
しめ縄つくり
毎年、年の瀬が近づくと、蔵人たちは本家、酒蔵、事務所などの神棚のしめ縄つくりに精を出します。これも越後、南部杜氏からの嘉泉の伝統で、若い蔵人たちがそれぞれの仕事の合間を縫って、せっせと藁をなって縄に編んでいくのです。
 
大吟醸造り
12月も半ばになると、いよいよ大吟醸造りが始まります。まず一番に造られるのが麹。「一に麹、二にもと、三に造り」といわれるほど大事な麹です。今年の麹造りはクリスマス前後を予定しています。この間、麹屋・岡本は蔵に泊り込み、夜中でも麹の面倒をみる日々が続きます。麹が出来、酒母の仕込みが行われるのは大晦日頃になりそうです。そして年が明ければ、仕込みが続きます。仕込まれた醪は、杜氏・高橋が昼も夜も関係なく、それこそ寝食をわすれるほど成長に寄り添います。そして極上の滴となって搾られるのは、2月中旬ごろでしょうか。
 
酒蔵のお正月
元旦の朝、蔵人たちは杜氏を先頭に、「嘉泉」の印半纏と前掛けの正装で、当主への新年の挨拶のために、本家へと出向きます。この日のいでたちは、すべて新品を身にまとうというのが長年の慣わしです。そのために専務が大晦日にすべてを用意します。当主は座敷に正座した蔵人たちに、「どうだね。今年は・・」と気さくに声をかけます。この和やかな空気が、酒蔵のお正月を象徴するものといえるでしょうか。お正月らしく蔵ではおせち、お雑煮、お屠蘇がふるまわれますが、とはいえ、蔵は大吟醸造りの真っ只中、正月気分に浸るのは酒造りに関わる者にとって昔から許されない宿命なのです。
 



酒造安全祈願祭
東京都酒造組合の主催で行われる、一冬の酒造の安全を祈願する行事です。毎年11月に、府中市、大国魂神社境内にある松尾神社の分社に、東京都にある蔵元すべてが集まり、ともに酒造の安全を祈願します。個性豊かな各蔵元が一同に会すさまは、ある意味、壮観です。同業他社という関係でありながら、「同士」のような和気あいあいとした和やかさ。これこそ、酒造りの世界独特の大らかなあたたかさとでもいうのでしょうか。嘉泉では、毎年、専務が出席します。

由来 造り 季節の酒 季節の酒蔵 ひねりもち お求めは 蔵案内 お問合せ トップ
Copyright (C) Tamura shuzoujou All Rights Reserved.