言ノ葉

【杜氏】平成21年度の酒造りに向けて

  • 言ノ葉
  • 2009.09.01

秋になり、平成21年度の酒造りが始まりました。
今年の大吟醸の造りは「全国新酒鑑評会」へ照準を合わせてみようと決めました。照準を合わせるのと、合わせないのでは、造りが大分違ってきます。
ここ数年は「田むら」など、新しい酒造りに邁進していましたが、おかげさまで嘉泉らしい酒ができて、皆様のご支持も頂けるようになりましたし、需要と供給のバランスもとれてきました。まだまだ色々なことができる「田むら」ですが、少し、ひと息つけるかなと思います。
そんな状況下で考えたのが「どうしたら東京の地酒をもっと多くの人に飲んでもらえるだろう」ということでした。この業界において、どうしても東京は酒造りのイメージがなく、ピンと来る人ばかりではありません。
一大消費地にありながら、全国の地酒どころに比べると知名度も低いです。東京ばかりではなく、全国の人に田村酒造場、ひいては東京の酒造りを知ってもらうには、やはり「全国新酒鑑評会」が大事かもしれない、と思い至りました。
一般の消費者もそうですし、飲食業の方、小売店、バイヤー・・・
新しい酒の開発や純米酒の探求などは、いわば「その蔵らしい酒を造る」蔵元の自由競技です。
一方「全国新酒鑑評会」は全国の既定の酒(大吟醸)が同じ基準で審査される規定演技です。今までは自由競技に注力していましたが、今年は規定演技も同じくらい頑張ってみようと思います。
先に述べたように「田むら」をはじめ、お燗酒の開発の続きなど田村酒造場らしい酒造りも盛り上げていきます。今年もどうぞ、嘉泉にご期待下さい。
杜氏 高橋