言ノ葉

【杜氏】平成23年度の酒造りに向けて

  • 言ノ葉
  • 2011.09.01

平成23年度の酒造りが始まりました。
蔵人も各ポジションでの熟練を増し、機械関係の心配も特になく万全の体制でスタートです。
毎年変わらぬ姿勢として、田村酒造場は価格の高低に関わらず、全ての酒に全身全霊を注ぎ、より高みを目指して頑張ります。
今年の酒造りのトピックスは、「田むら」の改良です。
おかげさまで皆様に喜んで頂いている「田むら」ですが、年が経つにつれだんだん、きれいにまとまりすぎているように感じてきました。
「田むら」の個性は、その複雑な味わいにあります。
呑む人を選ばず、合わせる食材を選ばない懐の深さは、この「複雑さ」から産まれているのです。呑みやすい、水のような酒、とは逆の発想です。
現在は頭の中でイメージを創っている段階であり、まだ具体的な着想はありません。じっくり楽しみながら、より「田むら」らしい「田むら」となるよう、香りと味の創造に取り組みたいと思います。
さて、1つ気になるのは、震災や原発問題が酒米にどう影響するかです。
現時点で特に悪い情報はないのですが、実際には11月にならないと状況が見えてこないと思われます。
今年は去年より生産増を予定しており、秋に追加発注する酒米の発注に大きな影響がないことを祈ります。
和醸良酒。今年も精進して参りますので、どうぞご期待下さい。
杜氏 高橋