言ノ葉

【蔵元】2013年 年頭所感

  • 言ノ葉
  • 2013.01.01

読者の皆様、明けましておめでとうございます。
平素は嘉泉のご愛顧ならびにメールマガジンのご購読をいただき誠にありがとうございます。田村酒造場 田村半十郎でございます。
「景気回復」「震災復興」「エネルギー問題」「雇用問題」など様々な課題が山積する2013年ではありますが、昨年末は政権交代もあり、少なからぬ期待感と共に、新年を迎えている方も多いのではないでしょうか。
約190年もの間、一心に酒造りに向き合い続けてきた当家としては、移り変わる世相の波にもまれながらも、黙々と手を動かし、さらなる酒質向上を目指す所存であります。当家の家訓「丁寧に造って、丁寧に売る」の精神を守り、手間暇を厭わず、力のある優れた酒を造り、品質を保ちながら、できるだけお求めやすい価格でお届けしたいと思います。
一方で、「もっと日本酒を多くの人に楽しんで頂くには何ができるか」という思いが年ごとに強くなっています。
昨年のスタッフによるリレーコラムでもこの話題が多く登場していました。
このことについては、突き詰めていくと、日本酒の美味しさだけでなく、日本の食文化の豊かさを、もっとお伝えする必要があるように思います。キーワードは「四季を楽しむ」「旬」「歳時記」「地域性」「和」。
日本酒は食中酒として、毎日の食事はもちろん、とっておきのご馳走にも合いますし、神事やセレモニー、イベントを盛り上げます。
また季節をなぞる「新酒しぼりたて」「吟醸酒」「生酒」「ひやおろし」があり、さらに冷やでもお燗でも常温でも飲めるという特色を料理と組みあわせると1年の移り変わり、ひいては生活そのものがとても豊かになります。
このあたりを、若い世代の方にも、もっとわかりやすくお伝えする計画を現在、練っております。
海外においても、和食はヘルシー、美しい、美味しいとあって多くの人の心を捉え、日本酒にも注目が高まっています。
日本人がより日本人らしく自国の文化に親しみ、誇りを持つことは、来たるグローバル時代に向けても、何よりの財産になると思います。
日本文化の一翼を担う蔵元と気負って、私どもも精進いたします。
本年も、どうぞご期待下さい。
田村半十郎