言ノ葉

【杜氏】平成27年度の酒造りに向けて

  • 言ノ葉
  • 2015.09.01

平成27年度の酒造りが始まりました。
例年、このコラムでお話ししていた酒米確保の問題ですが、年初の蔵元年頭所感にあったとおり、山田錦は兵庫県の生産者から、吟ぎんがは遠野市の宮守川上流生産組合から、直接仕入れることになり、体制が大きく変わりました。

【蔵元の年頭所感】
http://www.seishu-kasen.com/news/1636


山田錦は既に前年度の仕込みで使用し、見た目の品質もさることながら、私が望む酒造りと調和する性格の良いものでした。強く手ごたえを感じ、今年の山田錦は全量、兵庫県から直送いただくことになりました。

さて、今年の夏、花巻で行われた南部杜氏講習会の後、田村社長と合流して、遠野市宮守地区を訪ねました。当社の代表銘柄の1つ「田むら」に使用する吟ぎんがを担当する宮守川上流生産組合へ、ご挨拶と今後の打ち合わせを兼ねて、田んぼの見学をさせていただいたのです。

初めて訪れた宮守地区は2時間に1本走る釜石線の沿線で、山間の田園風景がのどかな地でした。そして、吟ぎんがの田は、各所に点在していました。作業効率だけ考えれば一カ所に集めたほうが、よいのでしょうが、手間を惜しまず、選りすぐりの田を用意してくださったようです。青々とした田は実に清々しく、なかには稲穂が覗くものもありました。この米は10月初旬から中旬に刈り入れ、新年以降の酒造りに登場することとなります。

【その時の様子】
http://www.seishu-kasen.com/kuradayori/1851


今月9日には山田錦を育てる兵庫県の生産者の元へ訪れる予定です。
長いお付き合いになりますので、お顔を合わせて、信頼関係を深めていきたいと考えています。

このように、今年は新しい取り組みが動きだしていることから、例年通りの夏休みというわけにはいきませんでした。それでも徐々に生産体制が強固になっていくことで、酒造りへの意気込みが、日々増していくようです。

今後の嘉泉の酒造りに一層のご期待を。

                                        杜氏 高橋